山椒は小さいけどむすぺろには辛い

むすぺろの趣味ブログ

グランドホテルを見たネタバレ・感想・あらすじ

こんにちは、むすぺろです。

そして相変わらずの更新頻度ですが皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 

今回は映画「グランドホテル」のネタバレや感想を書くつもりです。

「グランドホテル」は随分古い映画ですが、群像劇や群集劇がグランドホテル形式と呼ばれるきっかけになった映画でもあります。

グランド・ホテル(1932) (字幕版)

 

作品は1932年に公開されたもの。

なんでまたそんな古いの持ち出してきたかっていうと、私がちょろっと参加させてもらってる「ヒャッハー委員会」の今月のお題が「グランドホテル方式の作品(群像劇)について語る」でして…。*1

 

恥ずかしい話ですが、今まであまり本を読んでなくてですね、色んなの読みたいなー!とは思いますが、なんせ元がチンパンなので…。

絵を描いて編み物をして、美味しいものを食べてるうちに忘れてしまいます。

なので、今回ブログ仲間のジョビー(id:giovannna)がお題にするまで、グランドホテル形式群像劇群集劇もピンとこなくて。

最初に言われた時は「^p^ぐらんどほてるけいしきぃ?」だったんですが、今まで映画や漫画やドラマなんかも見てきたんだし、一つや二つくらい見たことあるのでは?と思い調べてみました。

 

そしたらwikiに載ってる群像劇の中で知ってるのが…

「有頂天ホテル」「マーズ・アタック!」だけっていう…。

/本当に二つしかわかんないってマジかよ\

(マジかよって打ったらマジカントって出てきました。MOTHER好きです。糸井重里さんにはこの前の世界一のクリスマスツリー炎上で心の距離ができましたがMOTHERは好きです。)

 

しかしその二つに関して、「三谷幸喜はいいよな」とか

「マーズ・アタック!はティム・バートン作品!

ティム・バートンについてならいっぱいお話したいですえへへへ」

ってニタニタするくらいしかない…。

ティム・バートンに関しては別の機会に記事にするとして、せっかくですし「グランドホテル」を見ることにしました。

 

前置きがすごい長くなってしまったのですが、以下ネタバレ・感想・あらすじです。

 あらすじとか興味ない人は感想までスキップしてください↓

 

映画「グランドホテル」

 

前述の通り、制作は1932年。かなり古い映画です。

舞台は第一次世界大戦敗戦後のベルリンの高級ホテル。

ホテルの客、従業員、地域の人間が複雑に絡み合って物語が発展していきます。

 
グランド・ホテル(1932) (字幕版)

グランド・ホテル(1932) (字幕版)

 

 

 

登場人物

ホテルには様々な人間が出てきますが、ストーリーの主要人物をご紹介します。

 

借金で首が回らなくなった没落貴族 男爵「フォン・ガイゲルン」(ジョン・バリモア)

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(出典:グランドホテル)

 

…この物語のキーマン。

やたらと人気がある男で超イケメン。

知的でユーモアがあってミステリアスで勇敢で尚且つ紳士。最強かよ。

しかし裏の顔は借金まみれの没落貴族で、借金を返すために泥棒をしている。

 

まつげ長いからか何度も瞬きしてる男爵。

瞬きに気づいてからはバンビに出てくるミスバニーを思い出しながら見ました。

めっちゃパチパチしててかわいい。

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(出典:グランドホテル)

 

元トップスターのバレエダンサー マダム「グルシンスカヤ」(グレタ・ガルボ)

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(出典:グランドホテル)

 

絵に描いたような美女。

人気が落ち、「客の入りが悪くなった舞台で踊るのは嫌!」と公演をキャンセルさせようとしたり、舞台をバックれたりと若干我儘。

喜怒哀楽の表現がオーバーでわかりやすい

見てると、確かに昔の映画って女優は大抵こんな風に描かれてたよねぇなんて思う。

我儘な一面も見せるがその分素直で可愛らしい。

 

病気で余命宣告を受けた元経理の老人 「クリンゲライン」(ライオネル・バリモア)

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(出典:グランドホテル)

 

余命宣告を受けて残りの人生に悔いを残したくないとホテルにやってきた老人。

おそらく普段は質素な生活をしていた庶民なのだろうということが会話から伺える。

人付き合いはあまり得意ではなく、男爵が「君の友人だから」とクリンゲラインに優しくしたところ

「ゆ、友人?!じゃっじゃあ道端で会ったら声をかけてもよろしいですか!?」と若干が凄い。

プライシングの会社で経理として働いていたが、病気になったことを知られると解雇されてしまいプライシングを恨んでいる。

 

残りの人生を幸せに、そして全力で楽しもうと挑戦する姿は微笑ましくなるし、可愛らしい。

まるで余命宣告を受けた人間のようには見えない。

…しかし見るほど圧が凄い。心太押し出すやつくらいグイッグイくる。

 

クリンゲラインの働いていた工場の社長 「プライシング」(ウォレス・ビアリー)

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(出典:グランドホテル)

 

大企業の社長。合併に向けて会議を開くが自社の経営状況が思わしくない。

こちらはよくある性悪成金のイメージが強い。

傲慢でクリンゲラインのことも男爵のことも見下している。

 

話してるときの笑顔とか、ハリセンボンの近藤春菜にちょっと似てるなって…思ってプライシング・ハルナと名付けて見た。

↓このシーンとかめっちゃ似てると思う。

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(出典:グランドホテル)

 

プライシングに雇われたタイプライター 「フレムヒェン」(ジョーン・クロフォード)

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(出典:グランドホテル)

 

元モデルだったり別の仕事をしたり女優になりたかったりと職を転々としている。

今はプライシングに雇われたタイプライターの仕事をしている。

男爵と最初に会った時にデートに誘われたり、プライシングから秘書として一緒についてきてほしい(といいつつ不倫を匂わせている)と口説かれたり、グルシンスカヤにも負けずと美人。

 

 

この時代の女性は服装も素敵だけどやっぱり眉毛の形が特徴的。

アダムス・ファミリーのモーティシアを思い出しますね。

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(出典:アダムス・ファミリー)

 

「グランドホテル」あらすじ・ネタバレ

 

超一流ホテルのグランドホテルには様々な人間がやってくる。

病気で余命宣告を受けたクリンゲラインは残りの人生を謳歌しようとグランドホテルに宿泊しにきた。しかし案内された部屋は狭く、とても一流ホテルとは思えない。身なりで判断されたと感じたクリンゲラインは受付に上等の部屋を用意するように要求するが、聞き入れてもらえず嘆いていた。*2そこにガイゲルン男爵がやってきてホテルオーナーに口利きをして、クリンゲラインに上等な部屋を用意させた。そこから男爵とクリンゲラインの交流が始まる。

 プライシング社長からの依頼でやってきたタイプライターのフレムヒェン。社長を待つ間の廊下で男爵から口説かれデートの約束をする。*3プライシングとの仕事は順調だった。しかし途中でプライシングの元に提携を希望していた会社から提携不合意の通知が届き、フレムヒェンとの仕事どころではなくなってしまう。*4

一方その頃ガイゲルン男爵はグルシンスカヤの部屋に忍び込もうとしていた。身なりも振る舞いも貴族そのものだった男爵だが、実は借金がありその日までに返さないと殺されてしまうことになっていた。*5グルシンスカヤの持っている真珠を盗むことにした男爵は、流れるようにベランダから侵入し、なんなく真珠を手に入れる。だが、退散しようとした時、ベランダに先程の通知でショックを受けたプライシングが出てきてしまい戻れなくなってしまう。グルシンスカヤが戻ってきてしまったので、仕方なく部屋に隠れて脱出の機会を伺うことにした。

 

グルシンスカヤはその日の公演を楽しみにしていた。マネージャーからは「満員だ」「皇族が見に来ている」と囃し立てられ、期待に胸膨らませて劇場に向かったのだから無理はない。しかしそれはマネージャーの嘘だった。良いように踊らされたことに気づいた彼女は公演をドタキャンしてしまう。グルシンスカヤは人払いをして部屋に引きこもるが、そんな彼女を見た男爵は居てもたってもいられずに出てきてしまう。最初は不審がった彼女だが男爵から慰められ、愛を囁かれ、次第に心を開いていった。そして一晩を過ごした2人は恋に落ちた。男爵は真珠を盗んだことを正直に話し許しを乞うと、グルシンスカヤはそれを受け入れた。*6

 

プライシングの会社は倒産の危機を迎えている。生き残るためには合併しか道はないが、大手取引先の提携がなければ他社との合併も叶わない状況だった。会議は難航し、最後は決裂してしまう。誰も救いの手を差し伸べず帰ろうとした時、プライシングは大手取引先との提携が合意に至ったと嘘をつき、なんとか合併の契約書にサインをもらう。 *7

デートの約束をしていたフレムヒェンの元にガイゲルン男爵がやってきた。そこで男爵は「本当の愛を見つけた」と他の女性に恋をしたことを告げる。自分は無理だが、代わりにクリンゲラインと踊ってあげてほしいと男爵に言われ、フレムヒェンはクリンゲラインを踊りに誘う。そこにプライシングがやってきて、フレムヒェンを仕事だと言って呼び出そうとする。どうやら邪魔をしたいらしい。そこでも傲慢な態度を取り続けるプライシングにクリンゲラインは徐々に強い口調になっていく。お互い譲れず、周りを巻き込むほどの口論に。クリンゲラインはその時初めて社長に反抗したのだった。

その後、ようやく二人になれたプライシングはフレムヒェンに秘書として次の渡航先に同行してくれないかと誘う。"そういう関係"を望んでいるとわかったが、高額な報酬を提示されフレムヒェンは受けることにした。プライシングと別れた後ホテルを出るフレムヒェン。そこに男爵とクリンゲラインが入れ替わりでホテルに入っていった。フレムヒェンは2人の後ろ姿を少し見つめ、前を向いて歩き出した。

その夜クリンゲラインとガイゲルン男爵はギャンブルに興じていた。馬鹿みたいに負ける男爵を尻目に、馬鹿みたいに儲けるクリンゲライン。無欲の勝利とでも言いたげなのが面白い。気づいたら男爵は無一文になってしまっていた。

 

追い詰められた男爵はプライシングから金品を盗もうと画策し、フレムヒェンとプライシングが話してる隙に盗みに入ることにした。しかし不審な影を見つけたプライシングに見つかり、もみ合いの末男爵は殺されてしまう。焦ったプライシングはフレムヒェンに「この男と共謀して盗みに入ったのだろう」といいがかりをつけたり、かけつけたクリンゲラインに隠蔽を頼み込むが、二人共プライシングを許すことはなかった。警察を呼び、ホテルは一時騒然となったが、”ここは多くの人間が行き交うグランドホテル”すぐにいつもと同じ賑わいを取り戻していった。

男爵の死はグルシンスカヤには伏せられたまま、彼女は次の公演へと向かっていき、男爵の死を嘆くフレムヒェンをクリンゲラインは励まし、慰めた。クリンゲラインは病気のことを諦めていたが、フレムヒェンに励まされ2人で新たな人生を過ごそうとパリに向かうことにした。

 

グランドホテルを見た感想

 

見始めて真っ先に思い出したのはベラ・ルゴシ

白黒映画…イケメン…男爵…ですぐに出てくるのがベラ・ルゴシって…。*8

ティム・バートン監督が映画雑誌とか自伝でベラ・ルゴシについて熱く語ってるんだけどそれの影響ですね。 

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全然関係ないんですがベラ・ルゴシで変換したらベラルゴ氏になって誰やねんってなりました。

あれ…?ベラルゴ氏でもベラ・ルゴシでも「誰やねん」という声が聞こえる…

 

ただ普通に面白かった!ってだけじゃ感想としてどうなんだと思うので少し掘り下げてみましょう。

 

まずはクリンゲラインの圧の話から。

圧といっても高圧的に話してくるとかそういう感じじゃなくて、仲良くしてくれるの?!本当?!えっ何この世界!もっともっと!もっと見せて!もっと!!!といった感じで、男爵と話してる時は好奇心旺盛な少年のよう。庶民が貴族と対等に会話することや、「友人だ」なんて声をかけられることも考えられなかった時代なので、はしゃいでしまう気持ちもわからなくはないですけどね。

しかし、もし自分が余命宣告されたとして、ここまで探究心や人生観を変えようと努力できるかしら…。実際にそうなってみないことにはわからないけれど、もし同じようなことが起きたらクリンゲラインみたいに人生観を変えるくらい幸福になる努力をしたいなぁ。

 

この映画は一見、全員が主人公のようにそれぞれにストーリーがあって、流れるようにシーンの切り替わりがあります。だけど個人的に物語の主人公はやはり男爵。プライシングとの格闘の末、某スマホゲームの\突然の死!/を思い出すくらいあっけなく死んでしまうのはびっくりしたけど。

この時代の背景もあるのかもしれないんですが、この映画はそういった「死」のイメージから遠いものにしたかったのかなと感じました。クリンゲラインも余命宣告を受けてるけどあまり悲しんでるところを見せません。

 

つらく悲しい人間の「死」ですらも日常の風景に溶け込んでいって、皆変わらない日々に戻っていく。これは高級なホテルに泊まろうが、派手な生活をしていようが、金持ちだろうが貧乏だろうが関係ないってことなのかもしれません。

 

グルシンスカヤ役のグレタ・ガルボ。この人がやったら綺麗なんですよ。演技力とかよくわかんないんですが、喜怒哀楽の表現や表情に惹き込まれるし、グルシンスカヤのイメージにピッタリです。流石、伝説と言われた女優さんなだけあります。

 

個人的に好きなのは男爵がフレムヒェンを慰めるシーン。

お金のために不倫関係を受け入れたフレムヒェンはプライシングの部屋を訪れます。部屋に入るところで男爵と会うんですが、「今夜はここに泊まるの」と後ろめたさを纏いつつ、顔色を伺うような、不安そうな顔で打ち明けます。

今の時代なら考えられないというか、「そんなことするなよ」と言いたくなるシーンなんですが、男爵は彼女のことを否定せず、「そういうこともある」と慰めるんです。

お金のことで苦労してるからこその台詞だなと思うし、そういう部分でも男爵の人の良さが見えるシーンです。

 

終わりに

 

今まで映画のネタバレとかってやったことがなかったのでこんな感じでいいんだろうか?と探り探りやってみました。

この作品はアカデミー賞最優秀作品賞を取るなど評価が高い映画なんですが、名作と言われるだけあって面白い映画でした。もし機会があればご覧になってみてください。

クリンゲラインの圧を共有しましょう(´◡`)

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

*1:といってももう締切は過ぎてるので勝手に書いてるわけなんですが、まあそんなことはどうでもいいか。(本当は締め切りの日を勘違いしてたっていう・・・ね・・・)

*2:クリンゲラインの圧が凄い

*3:ここも後からやってきたクリンゲラインの圧が凄い

*4:それにしてもこの俳優、近藤春菜に似てる

*5:5000マルクとは言ってたけど多分一部だ

*6:それにしてもこの男、すぐ口説くやん

*7:合併の会議にきた他社の人間たちが手のひらクルーっとするところはちょっとだけ気持ちがいい

*8:この時代のホラー映画・ドラキュラ伯爵役で一斉を風靡した人物。1932年だからもうルゴシ・ベーラに改名してる頃かな?