山椒は小さいけどむすぺろには辛い

むすぺろの趣味ブログ

お宮参りの思い出

こんにちは、むすぺろです。

 

今回は4コマに書ききれなかった、お宮参りのことを。

なにか有益な情報があるわけでもなく、オチもないです。

いつか思い出す自分のための日記なので退屈でしょうがお暇つぶしにどうぞ。

 

 

お宮参りの思い出

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到着した写真館は昭和に建てられたような古い建物だった。

小綺麗な外観をしているが建物の中はパンフレットやカレンダー、もはや飾りというより賑やかしのような置物。

とにかく物で溢れかえっていて、子供の頃入り浸っていた文房具屋を思い出していた。

 

そこかしこに写真が飾られていて、どれもこれもほんのりと微笑む子どもたち。

歩くと床が軋むし、埃っぽい衣服の匂いがしてなんだか鼻がくすぐったい気がする。

息子を抱いたまま2階に上がって、最初に見たのは部屋の端から端までぎっちり詰まった貸衣装たち。

「すごい量だね」

旦那がちらと目をやって奥を覗き込んだ。

「取りにくそうやね」

義母や実母に聞こえないくらいの小声で返す。

 

年季の入った貸衣装はクリーニングしてもなかなか埃っぽさまでは取れない。

部屋全体がモッタリとした空気に包まれていて、鼻が重たくなったように感じた。

 

奥の方から「いらっしゃいませー!」と甲高い声が聞こえたかと思ったら、細身のおばさんがパタタタと駆け足でやってきた。おばさんは腕まくりして息子のことを見ると、いつ息継ぎしてるの?と思うくらいの早口で、息子を褒めたりどんな服を着せるか問いかけている。

 

多分、私が口を開けるまでに

「何を着せたいか決まってます?」

「今日はご機嫌でいてくれてます?」

「息子君の色のイメージどんなのがいいかしら?」

みたいなことをもっと遠回しに聞いてたと思う。

記憶が曖昧なんだけど他にも色々聞かれた気もする。

 

彼女は息子を褒めたり、衣装の紹介をする合間に営業トークを混ぜた。

かわいい衣装を着せたかったらお金を出して頂かないとね、と顔に書いてあるような感覚。おばちゃんは手を動かしながら、まだ今回の写真を撮ってすらいないのに「1歳の誕生日と2歳の誕生日と七五三と、果ては成人式までうちで撮れますのよオホホ」と笑った。

 

私はこういう人が好きだ。

接客業をやっていたからかもしれないんだけど、絶えず褒めつつ、きっちり有料の写真や衣装を紹介して、次に繋げる案内も入れる。

こちらの空気を敏感に察知して、”今はそういう気分じゃないな”と感じると別の話題に変えていく。絶妙な塩梅で営業トークを混ぜるけど、”ダメ元”が会話に滲んでいて、無理に押し付けてこないからこちらもなんとなく笑ってごまかせる。

そういう感じがラクでいい。

 

同じ営業かけるでも、電気屋で5分もしないうちに寄ってきて「いかがですか?」と聞いてくる店員は鬱陶しいけど、頭の回転が早い人の話は聞いてるだけで楽しくなる。

 

おばちゃんから聞いた子供と写真の話

  • グレーのスーツは可愛いけど、大人になってから嫌というほど着る
  • 3ヶ月すぎてくると自我が芽生える
  • ちょっと派手かな?と思うくらいが思い出に残って逆に良い

 

神社で祈祷

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お宮参りは、その土地の神様に子供が産まれたことを報告しに行く、赤ちゃんにとって初めての外行事。予約制だし、勝手にだけど、「おめでとー!おめでとー!」みたいな感じで、歓迎してもらえるのかなって思っていた。

・・・けど、神社について受付を済ませて見回してみたけど、宮司や神社の人間は見当たらない。

そりゃそうか、と、歓迎されると勘違いしてた自分を見つけて恥ずかしくなった。

 

境内には七五三の子たちがチラホラといて、小石を蹴ったり、ドレスをヒラヒラさせてはしゃぎまわっている。

なんだか平和な空気が流れていて、こういうのもきっと”幸せ”と言うんだろう。

でもどこかで、自分がこの場所に居て良いのかと不安にもなってしまう。

ただ単に自己評価が低いからかもしれないけど、実感が沸かないからなのかな。

 

受付を済ませ、10~15分程経って宮司がやってきた。

「それでは中にお進みください」と拝殿に通され正座して待つと、宮司が一礼してその土地の神様への祈祷が始まった。

なんの説明もなかったので、何をお願いしてるのかよくわからないまま、ただ座って、宮司が右に左にワサワサと振る大幣(おおぬさ:白いワシャワシャした紙がついてる棒)をボケっと眺めていた。

かしこみ~とか、たまへ~とか、よく聞き取れなくて、理解も出来てなくて、なんだか宮司が宇宙人みたいだなあなんて思ってしまった。

 

そこからどんどん想像が膨らんで、私は大事な祈祷の最中にもかかわらず、志村けんの「もしもこんな祈祷師がいたら」というドリフネタを思い出してた。

頭のなかで志村けんが「よ~~~~~~~なんかちんきまんかなんこうんきちんけもんこ よ~~~~~~~」と笑かそうとする

周りはものすごく真剣に宮司の祈祷を眺めているのがまたおかしくて、心頭滅却することだけを考えた。

 

こんなかーちゃんでごめんね息子よ。

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その後、例のカメラマンのところで写真を撮って、精算して帰った。

選んだ服云々より、おばちゃんとカメラマンのおじさんの印象が強すぎて、お宮参りのことは絶対忘れないと思う。

...

というか、貸衣装を肩にかけて神社でお参りしたことのほうを忘れちゃいそうだ。

 

☆おまけ☆

 

お宮参りの思い出が写真館だけになっちゃいそうで、志村けんを思い出してたことも書いたんですけど、今思うと息子の初イベントなんだからもう少ししゃんとしとけばよかったなぁ。へへへ。

 

今回はこのへんで。

本当になんのオチも情報もないただの日記で、退屈させてしまったかもしれませんが最後までお付き合いくださってありがとうございました。

それではまた。